もしも、学校が・・・！？

指令５・UFOからの暗号をとけ

関本道也一家の、いつもの朝食の風景。
レイカンの家庭は、姉、弟、妹、そして両親が揃う朝食はいつも、にぎやかな大家族だった。
兄弟内の、食べ物の争いもすさまじく、道也はその中でもやはり少々、行動が遅いらしい。
箸で取ろうとしたお目当ての玉子焼きを、他の兄弟にとられてしまう。
そんな中、電話が鳴り、道也が両親に言われるがまま、廊下に出て受話器をつかむ。
もごもごとした口調で
「はい、関本です。」と。
しかし、次の瞬間、道也は急に表情を変え、大きな声で、おはよう！と返事をした。
「マイコンがね、ＵＦＯからのメッセージ、解読できそうなんだって！」
朗らかなその声は、純子だった。
ＵＦＯからの暗号の意味がわかるかもしれない！
その朗報に、学校をさぼり、道也と純子は待ち合わせて、アパートのアジトにかけつける。
アジトでは、γ組五人が全員集合していた。
ギリシャ文字とローマ字を組み合わせた表が張られている。
マイコンの画面には、英語で「ｉｎｓｅｒｔ　ｉｎｔｅ・・・ｍｉｃｏｍ」まで文字が解読されていたが、ｉｎｔｅ・・・では意味が通じない。
すると、とっさに道也が叫ぶ。「1と、５でなくて、１５だ！」
続けて、純子は表を見ながら、「１５番目は・・・Ｏ！」と。
「ｉｎｓｅｒｔ　ｉｎｔｏ　マイコン」意味はこうなった。
ところが、学校をさぼってアパートに集まっていた五人を、伊達や若菜先生らが見つけ、激怒しながら部屋から追い出そうとする。
キンギョの耳を引っ張り、伊達は、アパートの前の駐車場に連れて行く。
「お前たちはガンだ！学校教育のガンだ！」と叫ぶ伊達。
すると、空から大量の石が・・・。
雨のように降ってきた石に攻撃され、伊達は気を取り乱す。

石の雨・・・の中に、また新たに緑色に光る石を発見。
その石も含め、以前見つけた光る石の破片を組み合わせて、組み立てると、ギリシャ文字と一緒に映し出されていた、マイコンの図形と一致することに気づいく。

野村は先日公園で、オレンジ色に光る謎の物体を目にし、半ば５人たちのＵＦＯ話を信じ始めていた。
そこで、道也らに、このアジトを引き払い、アパートの脇にある倉庫に、アジトを引っ越すことを提案する。
目を輝かせる道也たちだったが、何度も心変わりをみせる野村に対し、さとるだけは怪訝そうな表情を見せた。

こうして、アジトの大移動（引越し）が始まり、古手川先生や、めぐみたちの偵察もなんとか切り抜け、あとは、「ｉｎｓｅｒｔ　ｉｎｔｏ　ｍｉｃｏ」の意味を、解読しなければならなかった。
おそらく「この石をマイコンの中に入れる」という意味なのだが、どうやっても不可能なことだった。
新しいアジトでは、試行錯誤するが、よい方法が見つからず、みんなも苛立ち始めていた。
特に、さとるは、いつものように何もしない、キンギョに八つ当たりを。
さっきまで居眠りをしている、キンギョに、得意の突きと蹴りで脅かすと、キンギョは飛び起きる。
せっかく解読された、暗号の意味もまだ把握していないキンギョ。
「さっき、教えてやっただろ。この石をマイコンの中にいれるって！」
純子が言うとキンギョは「じゃあ、いれりゃーいいじゃん・・・」とあっけらかんと言いながら、石をマイコンの画面に押し当てた。
不思議なことに、石は画面の中に吸い寄せられるようにして、入っていった。
すると、マイコン画面に、新しい英語の指示が現れたのだ。
さとるが、日本語に訳す。
その意味は、またしても不可解なものだった。
「先生たちの左足の靴を７足集めて、この部屋の上で燃やす。」

道也らは、学校に出向き、野村や他の先生たちの靴をこっそり盗み出す。
さとるは、先生の下駄箱から、野村の靴を。
純子と道也は校長室からは、校長先生愛用の、下駄を。
キンギョたちは、用務員室に忍び込み、用務員さんからから、忘れ物として残っていた、ﾎﾞﾛﾎﾞﾛの靴を譲り受けて。

なんとか集めた７足の靴を、ドラム缶の中で燃やし始めた。

灰色の煙に混じり、色鮮やかな煙が、天窓から外に伸びていく。

偶然、帰り道だった野村先生らは、アパートが燃えているかと見間違え、慌てる。

５人は、煙が伸びていく方向に走っていった。

そしてたどりついたところは、神社のほこらの前だった。

ほこらの前では、地面に大きな目玉のような・・・マークが映し出されていた。
しばらく呆然とたちつくす、道也たち。

さらにアジトのマイコンに、またしても新しい文字が・・・。

「ＤＲＡＷ　ＴＨＡＴ　ＰＩＣＴＵＲＥ　ＡＬＬ　ＯＶＥＲ　ＴＨＥ　ＳＣＨＯＯＬ　ＹＡＲＤ

ＴＩＭＥ　ＬＩＭＩＴ　1985．10.23・・・・」

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指令・４

指令・５

指令・６

最終指令

もしも学校が・・・！？